体に影響するお茶の栄養素

日本の生活に欠かせないお茶

日本では、お茶は当たり前のような存在であり、毎日飲んでいる人もいるくらい日本人の生活に馴染んでいる飲み物です。もともとは、中国は発祥といわれていますが、お茶と呼ばれるものにも様々な種類があり、様々な使い方がされていました。
例えば、昔は漢方薬のひとつとして使われていました。実際にさまざまな毒素の解毒剤として使われてきた歴史があり、お茶を一服するというのは、薬を飲むということが語源です。これが日本に伝わってきますが、奈良時代あたりであったといわれています。薬として使われていたことでもわかりますが、まだ日本には非常に貴重で高級なものでした。
お茶の製造工程ということを考えた場合、中国茶である烏龍茶や紅茶とは違いがあります。原材料としては同じものを使いますが、工程の差が成分にも違いを与えるようになるところが重要です。製造工程段階の初期から加熱する緑茶の場合、いろいろと知られているカテキン類は、重合が起こらないことで減少しません。個々がとても重要なポイントであり、発酵させたり半発酵させたりする中国茶や紅茶では葉に含まれる酸化酵素が働きます。これが成分の変化を生み出していくことになるため、独特の味わいや香りを作り出し、違うものができあがるというのが仕組みです。栄養素であるカテキンに関しても、重合してしまうため減少します。

欠かせないカテキン

お茶の栄養素として重要なものにカテキンがあります。赤ワインなどで有名になったポリフェノールの一種であり、以前はタンニンと呼ばれていたことを知っている人もいるでしょう。渋みを形成している物質ですが、日本の研究所で存在が確認されたことでも知られています。お茶の中には、4つのカテキンが存在していますが、加熱処理をおこなうため、成分が変化するのも特徴です。一般的に呼ばれるカテキンは、加熱前はエピカテキンであり、これが製造過程でカテキンと変わります。
栄養素として考えた場合、非常に酸化しやすい物質ですが、お茶は酸化酵素が加熱によって抑えられるようになるため、カテキンが変化しない状況です。烏龍茶や紅茶の場合、酸化酵素の力で変化していき、水溶性の特徴を持っているため、まったく色がないのにもかかわらず、赤やオレンジに変化します。これが、烏龍茶や紅茶特有の色になっていると考えると、納得がいくはずです。
栄養素としてのカテキンは、殺菌作用が強いということがよく知られています。O-157のような強力な細菌であっても、特攻ともいえる効果を発揮するのがカテキンです。抗生物質にも似ていますが、有害な菌を殺菌することができるため、お茶を飲むということが健康につながることであるといえます。口の中に含むことによって、食事の後の残りかすで発生してしまう細菌の繁殖を阻止することができます。口臭予防ということでも効果を発揮していきますが、なによりも口の中がすっきりした感覚になるということが重要でしょう。

カフェインとテアニンの相乗効果

カフェインもお茶の栄養素として重要です。お茶の渋みを作り出す成分のひとつですが、若い芽に多く含まれており、成熟すると少なくなります。含有量ということでも若芽に多くなるため、抹茶や玉露には必然的に含有量が増加するのが特徴です。
カフェインといえば、覚せい作用が有名ですが、実はそれだけではありません。利尿作用があるということも覚えておくポイントになるでしょう。カフェインは、脳の中枢神経に作用する物質で、眠気を防ぐだけではなく、知的作業の効率化をもたらします。適度に運動も用いると、他の栄養素よりも先にエネルギー源として脂肪を使うことがわかっているため、持久力をアップすることが可能です。アルコールの代謝を高めるということもわかっており、二日酔いにも良いとされています。
お茶にはアミノ酸も豊富です。旨みの部分になっており、テアニンと呼ばれる栄養素が中心となりますが、他にもグルタミン酸やアスパラギン酸なども含まれていることが、複雑な旨みを作り出します。お茶特有のアミノ酸であるテアニンは、カフェインがもたらす興奮作用を抑えることが可能です。これによって、コントロールされるため、適度な効果をあらわすことができるようになります。脳神経細胞を保護することも知られており、リラックスすることができるのもテアニンがもたらす効果です。
アミノ酸とともに重要になってくるのは、ビタミンですが、非常に豊富に含まれているからこそ、優れた飲み物になっているといえます。ビタミンCも豊富に含まれており、コラーゲンを作り出すのに役立ちます。肌に良いとされるコラーゲンですが、血管の壁を作る重要な栄養素であり、損なってしまうと壊血病の原因にもつながります。生活習慣病の予防ということでも重要になってきますが、同じお茶でも紅茶には全く含まれていないというところに注意が必要です。