贈り物にお茶を!深蒸し茶の魅力とは

お茶は健康に良い贈り物

お茶を一服と数えることをご存知でしょうか。中国発祥のお茶は昔薬として用いられていました。その名残が数え方に残っているのです。お客様のおもてなしに、ほっと一息したい時に、食事時にとさまざまな場面でよく飲まれている日本の緑茶にも、健康に良いとされる多くの成分が含まれています。緑茶の特徴的な「渋み」「苦味」「うま味」3大成分に、それぞれ味わい以上の科学的な効能や効果があることが研究によりわかってきました。

渋み成分であるカテキン類はコレステロールや体脂肪を低下させ、抗酸化・抗菌作用、口臭予防効果があります。健康に良いと注目されている「茶ポリフェノール」とは、このカテキン類のことです。苦味成分であるカフェインは、眠気覚ましや利尿作用の効果で有名です。うまみ成分のテアニンは、リラックス効果をもたらします。

その他にも緑茶には、コラーゲン生成の助けをしてくれるビタミンCをはじめとするビタミン類、さまざまなミネラルや血圧降下効果で注目されたギャバ、消臭効果のあるフラボノイドや食物繊維など、多種多様な成分が含まれています。

このように、昔から健康に良いとされていた緑茶の効能が研究され、科学的に明らかになってきています。お茶は男女世代を問わず贈れる品であることに加え、健康に良い贈り物であると、多くの方に考えられています。

慶事にお茶を贈り物として選んでも良いの?

茶葉がお悔やみ事のお返しによく使われることから、お茶はお祝いやお礼の贈り物に適さないとされていました。しかしながら、日本の茶の始まりは、お悔やみ事のお返しとしてではありませんでした。

奈良・平安時代、中国に派遣された留学僧たちが帰国する際、経典などと共に「茶」を持ち帰りました。有名な空海、最澄も持ち帰ったといわれています。同じ時期に帰国した留学僧、永忠も持ち帰り、嵯峨天皇に茶を煎じて献上したと「日本後期」に記されてあります。日本に渡った茶は大変貴重で、天皇や貴族階級などの限られた人々だけが口にすることができる高価な飲み物でした。また、江戸時代には宇治から江戸まで、俗に御茶壷道中といわれる行列が茶壺を運んでおり、徳川御三家の行列であっても道を譲らなければならない程、茶壺の行列は権威のある行列だったのです。

歴史的に茶は特別な献上品でしたが、現在でも特別な意味合いを持って贈られる地域もあります。九州の一部地域では結納品に御知家(お茶)が目録にあり、結納品のことを「結納茶」と呼ぶのです。

日本にもたらし広めたのが僧侶であったため、お悔やみ事によく使われるお茶ですが、一方で献上品となり、「茶柱が立つと縁起がいい」といわれるため、慶事に使われても失礼ではありません。近年では、母の日ギフトや父の日ギフト、また、敬老の日に贈られるようになってきています。冠婚葬祭、どのシーンにでも贈ることができるのがお茶なのです。ただし、包装紙に慶事用、仏事用があるように、慶事用なら明るい茶筒や袋を、仏事用なら抑えた色合いのものを選ぶように心がける気づかいは必要です。

深蒸し茶は贈り物におすすめのお茶

贈り物にお茶をと考えた際、緑茶だけでも煎茶、玉露、かぶせ茶など数多くの種類があり、どれを贈ろうか迷ってしまいますが、贈るならより良い品を贈りたいものです。そこでおすすめするのが「深蒸し茶」です。 深蒸し茶は国内でもガンの発生率が低く、健康寿命が長い地域で飲まれているとメディアに取り上げられ、広く知られるようになりました。 深蒸し茶は、煎茶の一種に分類されます。生茶葉から煎茶を製造する工程の一つ「蒸し」の時間を、普通の煎茶の蒸し時間より長く取ったものを深蒸し茶(深蒸し煎茶)と言います。

茶葉は、日光があたることでカテキンの多い茶葉になります。うまみ成分であるテアニンに日光が当たると、渋み成分のカテキンになるからです。つまり、日光の恵みを受け健康に良いカテキンは増えますが、渋味が強くなってしまうのです。そこで考案されたのが深入り製法です。 深蒸しすることで渋みを緩和し、深みとコクがあり香り豊かな茶へと変わります。

一方で深蒸し製法にかけると茶葉の組織が崩れるため、淹れられた深蒸し茶には浮遊する細かい茶葉が見られるようになります。一見濁って見えますが、この深蒸し茶特有の浮遊する細かい茶葉こそが健康への鍵なのです。 深蒸し茶には、他の茶でほとんど検出されない成分が含まれていることが認められています。崩れた茶葉の間から有効な成分が出やすくなるためで、苦いお茶をおいしく飲んでもらいたいという思いが、健康により良い深蒸し茶を作り出したのです。

緑茶がガン予防に効果があるかはまだ研究途中であり、確定していることではありません。しかし、深蒸し茶を日常飲んでいる地域でガンでの死亡率が低く、健康寿命が長いということはまぎれもない事実です。 贈り物にお茶を選ぶなら、健康により良い効果を期待できる深蒸し茶はいかがでしょうか。