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日本茶をお出しする時の知って得するおもてなしマナーとは?



おいしい日本茶を淹れるには3つのポイントをチェック



大切な人をおもてなしするときに欠かせないのが、昔から日本で親しまれている日本茶です。では実際に、その爽やかな香りや芳醇な旨み、すっきりした喉越しの良さを最大限に引き立たせるためにはどのようなことに注意すれば良いのでしょうか。今回は3つのポイントに絞ってご紹介していきたいと思います。

まず1つ目は、保存方法を正しく理解することです。正しい保存方法を知ることで、品質が早くに劣化する可能性を防ぎ、お茶本来のおいしさを楽しむことができます。というのも、お茶は温度や湿度、乾燥や紫外線などの影響を受けることで、大きく味が変化する特徴を持っています。そのため、開封したらできるだけ早めに飲み切ることが大切です。一度開封したものは、茶筒など機密性の高い容器に移して日光を避けた冷暗所に保管します。くれぐれも冷蔵庫や冷凍庫に入れないようにしましょう。まだ開封していないお茶に関しては、冷蔵庫や冷凍庫に保管します。使用するときは24時間程度かけて常温にしてから開封するのがおすすめです。

2つ目のポイントは、急須に茶葉を入れるときの量に気を付けることです。例えば、よく日常生活で飲まれる煎茶は、お湯の量200mlに対して茶葉4gが適量です。これに対し、高級な玉露は、お湯の量100mlに対して茶葉6gが適量とされています。茶葉の量を間違えると、本来は甘い芳醇な香りがする日本茶が、苦く喉越しの悪いものになってしまます。そうならないためにも、日本茶の種類に応じた茶葉の量に気を付けることが大切です。

そして最も大切な3つ目のポイントが、お湯の温度と抽出時間です。前述の茶葉の量でご説明した通り、正しい日本茶の淹れ方を理解していないと、せっかくのおいしいお茶の魅力を引き出せなくなります。そうならないためにも、茶葉の種類に応じたお湯の温度と抽出時間を知り、お客様に「おいしい」と思っていただけるようなお茶を淹れたいものです。

一般的に飲まれている前茶は、お湯の温度は80℃が適温とされています。あまり温度が高いとお茶の渋みを先に感じてしまい、旨みを感じにくくなってしまいます。そのため、お茶を一度湯呑に移して冷ましてから、急須に注ぎます。注いだ後の抽出時間は、60秒ぐらいにします。一方深蒸し茶は茶葉が細かいため、抽出時間は前茶より短い30秒ほどがおすすめです。また、玉露は低温の方が旨みをじっくりと引き立たせることができるため、お湯の温度は60℃、抽出は2~3分とじっくり抽出します。お茶の種類に応じて正しいおいしい淹れ方の知識を身につけ、お客様とホッと安らぎを与えるような時間を共有できるよう心掛けましょう。



正しい日本茶の出し方に関する3つのマナーをチェック



「親しき仲にも礼儀あり」という言葉があるように、どんなに親しい友人を自宅におもてなしするときにでも、お茶をお出しするときのマナーは守りたいものです。ここでは、知っていると得をする、お茶をお客様にお出しするときのマナーを3つのポイントに分けて紹介します。

まずは、茶碗と茶たくの向きに関してご説明していきます。茶碗は、無地のものから絵柄が入ったものまで様々な種類があります。お客様にお茶をお出しするとき、無地の場合は向きを関係なく置き、絵柄が内側にある場合や外側にある場合は絵柄がお客様から見て正面になるように置きましょう。また、茶たくは木目が横向きになるようにお出しします。

次に、お茶とお菓子をお出しする場合についてのマナーをご紹介します。おいしい日本茶に欠かせないのが、おいしいお菓子です。これらは一緒にお出しするパターンが多いと思います。ではどちらが右でどちらが左か考えたことはありますか?実はこれにもルールがあり、お客様から見て右にお茶、左にお菓子と決まっています。どちらを先に置けばいいかというルールは特にありませんが、先に出したものの上を通過しない「袖越し」にならないよう注意することが大切です。

また、お茶をお出しするときにもコミュニケーションは大切にしましょう。お茶をお出しするときにある声掛けをすることで、お客様がリラックスできお茶を心から楽しむことができます。その声掛けの一例が「お熱いうちにどうぞ」という一言です。せっかくお茶を出してもらったけど、遠慮してしまってなかなかお茶に手をつけられず、飲む頃には冷めていておいしくなかったという経験は誰しも経験したことがあると思います。でもこんなとき「お熱いうちにどうぞ」という温かい一言があるだけで、スッと茶碗に手が伸びやすくなるはずです。お客様ができるだけリラックスした状態で過ごせるようにこんな一言を添えることも、おもてなしのマナーとなります。



お茶の心「一期一会」を大事にするためのポイントとは?



かの有名な茶人千利休の名言「一期一会」という言葉には、コミュニケーションを円滑に楽しむためのヒントが詰まっています。「たった一度の出会いだからこそ、お互いのことを尊重してお互いに誠意を尽くそう」という深い意味が込められたこの言葉は、お客様を自宅に招きおもてなしするとき、最も頭にいれておきたい心掛けだと思います。

例えば、お客様を自宅に招く日がとても暑い日だったとします。暑い日に熱い日本茶を飲むのは、誰しも心地よくありません。暑い日や梅雨のジトジトした日には、冷たい煎茶や麦茶をお出ししたり、喉越しの良いゼリーなどのお菓子を準備したりする気配りが大事になるということです。相手のことを思い、相手が喜ぶことを考えることからおもてなしは始まっているのです。

おもてなしの心は、日本の風土と日本人の丁寧で誠意のある人格などから生まれた誇るべき日本の財産です。昔の人が大事にしてきたその心掛けを現代から後世に残していくためにも、一期一会の精神を忘れずに人とのコミュニケーションを大事にしていくことが大切だと言えます。