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お茶の中でも爽やかな甘みの新茶、おすすめの淹れ方等をご紹介



新茶の特徴を知ろう


昔の日本では、新茶の季節を心待ちにしていました。新米や初物のフルーツが出回ると心が晴れやかになることと同じ心理で、日本人はその季節に初めて出回る野菜や果物や魚介類を好んで食べる習慣があります。しかし最近では、コーヒーや紅茶やジュースなどあらゆる種類の飲みものが世の中に出回り、せっかくの旬の味を楽しむ文化が薄れてきています。新茶は1年に少しの間しか楽しめない大切なお茶ですが、その爽やかな香りと芳醇な甘味を知らない人も増えてきているのかもしれません。そこで今回は新茶の旬の時期や味の特徴など、お茶をもっと楽しむための豆知識をご紹介します。

私たちが普段何気なく飲んでいるお茶ですが、実はその葉が収穫できるまでには平均して5年という長い歳月がかかっていることをご存じでしょうか。通常木は挿し木で苗を育て、畑に定植します。その後幼い木を4年から8年かけて管理し、ようやく茶葉が収穫できるようになるのです。茶葉は1年で多い産地で4回ほど摘み取ることができます。その際、1番初めに生育して摘み取られた葉を1番茶と言います。これが新茶となります。順番にその後に摘み取られたものを2番茶、3番茶、4番茶と言います。

日本では最南端の沖縄では3月中旬から、九州地方では4月の下旬から、中国地方では5月の初旬から、そして日本一の日本茶の産地を含む静岡県を含む地域では5月の中旬から摘み取りが始まります。お茶の木は、秋から冬の寒い時期にたくさんの栄養分を蓄えます。そして翌年の春になると、みずみずしい若葉が芽を吹き出します。昔から立春から数えて88日目にあたる八十八夜に摘み取られた新茶を飲むと、1年間無病息災で元気に過ごせると言われています。

新茶の特徴は、その時期にしか味わうことのできない爽やかな香りとまろやかな甘味です。というもの、寒い冬の間にため込んでおいた栄養分がたくさん詰まった新茶にはうまみ成分の素であるテアニンなどのアミノ酸が豊富に含まれているからです。そのためアミノ酸が多く含まれたお茶からは爽やかなすがすがしい香りと、甘いうまみを感じることができます。また、苦み成分のもとであるカテキンとカフェインも少ないので、雑みのないすっきりとした喉越しを味わえるのです。

おいしい新茶の淹れ方をマスターしよう


1年のうちに一度しか味わうことができない貴重なお茶だからこそ、おいしい淹れ方を知り堪能しましょう。今回は忙しい日常の中でも飲めばホッと一息つけて心が安らぐ温かいお茶と、暑い夏にはすっきりと爽やかな気分を味わえる冷茶、この2種類のおすすめの淹れ方をご紹介します。

まず、ホットを淹れるときは五つのポイントをおさえましょう。一つ目のポイントは茶葉の量です。新茶は普段よりも茶葉を気持ち多めに準備します。2人分なら5gから6gを目安にしましょう。二つ目のポイントは水の質です。おいしいお茶を淹れるには軟水がおすすめです。硬水はカルシウムやマグネシウムが多く含まれているため、お茶には適していません。水道水を使うなら5分ほど沸騰させてしっかりとカルキを抜いてから使いましょう。三つ目のポイントはお湯の温度です。新茶の爽やかな香りを楽しむためには、70℃から80℃ぐらいのお湯が最適です。沸騰したお湯を一度カップに移してから、急須に入れると80℃前後になります。四つ目のポイントは、抽出時間です。せっかくの旬の風味とまろやかなうまみを生かすためには、普段の煎茶よりやや短めの30秒から40秒がおすすめです。これより長くなると、苦みが強くなる傾向があります。五つ目のポイントは。最後の1滴まで丁寧に注ぎきることです。これによりうまみを存分に発揮することができます。

次にアイスの淹れ方をご紹介します。冷茶は、水でお茶を抽出するため苦みが少なく甘みを楽しむことができます。新茶ができ上がる5月初旬はちょうど初夏の訪れを感じ、汗ばむよう陽気が続くこともあります。こんな時期には爽やかに気分転換できる冷茶がおすすめです。

ポイントは四つあります。一つ目は茶葉の量です。茶葉の量は、温かいお茶よりも多めに準備しましょう。2人分で7gから10gがおすすめです。お茶の種類に応じて茶葉の量は調節してください。二つ目のポイントは、ホットと同じくなるべく軟水を使うことです。三つ目のポイントは抽出時間です。じっくりとお茶のうまみを引き出したいので5分から10分じっくりと待ちましょう。四つ目のポイントは、氷を入れたグラスに回しながら最後の1滴まで注ぎ入れることです。これで自宅でも手軽に初夏から夏にかけてぴったりの冷茶を味わうことができます。

新茶を料理やお菓子作りにも活用してみよう


普段の料理やお菓子作りでも新茶のおいしさを生かすことができます。簡単にできるおすすめの召し上がり方は、炊きたてのご飯に新茶をかけて食べる、和風のリッチなふりかけです。爽やかな甘味とご飯のうまみのコンビネーションがクセになる味わいです。また同じく旬を迎えている新玉ねぎと一緒に揚げるかき揚げや、パスタにあえる調理法なども人気があります。

フードプロセッサーに入れて粉末にすれば、抹茶の代用品としてパン作りやお菓子作りに活躍します。おすすめは、芳醇な香りが人気のパンやクッキー、パウンドケーキ、冷たいゼリーなど、なじみ深い定番のおやつです。子どもから年配の方まで楽しめるお菓子は、お茶の間で世代を超えて愛される存在になるでしょう。簡単に作ることができるので、ぜひ一度試してみてはいかがでしょう。

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